今回は、業務系エンジニアの仕事内容や必要となるスキル・知識について解説します。
業務系エンジニアとは
業務系エンジニアは、システムエンジニアの分類の一つです。
業務系エンジニアの定義
業務系エンジニアは、企業の業務に関係するシステムの開発や、保守運用をメインに行うシステムエンジニアです。
対象となるのは、人事・経理・生産・販売など、企業の根幹業務を支えるシステムとなります。
これらのシステムは基幹システムと呼ばれ、コミュニケーションなどに関わる一般的な情報システムとは区別されます。
なお、業務系エンジニアは基幹システムエンジニアと呼ばれることもあり、ほぼ同義と考えて良いです。
業務系エンジニアの需要・将来性
近年は、あらゆる業界の企業でDXの推進が求められています。
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が発行した「DX白書2023」によると、2022年時点でDXに取り組む日本企業の割合は69.3%で、2021年度から13.5ポイント増加しています。
こうした流れから、業務の変革に対応できる業務系エンジニアの需要が高くなっています。
今後も企業が存在する限り基幹システムがなくなることはありません。
また、日々変革が進む業務内容に対応したシステムを開発し、運用を継続する必要があるため、業務系エンジニアの需要がなくなることはないと言えます。
業務系エンジニアの仕事内容
業務系エンジニアの仕事内容は、システムエンジニアと基本的には同じです。
基幹システムの開発
要求分析・要件定義~基本設計~詳細設計~プログラミング~テストの流れは、システムエンジニアの仕事と同じです。
基幹業務の自動化や最適化、業務プロセスの改善を実現するために、必要な機能や性能をシステムに落とし込んでいく点が、業務系エンジニアの特徴と言えます。
基幹システムの保守運用
リリースされたシステムの保守運用を行います。
ユーザの課題や要望をヒアリングし、システムの改善や業務のサポートを行う点が、業務系エンジニアの特徴と言えます。
業務系エンジニアに必要なスキル・知識
業務系エンジニアに求められるスキルや知識について解説します。
ITスキル
システムエンジニアと同様に、基本的なITスキルは必須です。
システムの実装を担当する場合は、プログラミングスキルも必要となります。
業務に関する知識
業務に関係するシステムを開発、管理するためには、会計・生産管理・在庫管理といった基幹業務の内容をある程度理解しておく必要があります。
業務の知識を身に付けることで、課題や要望を理解することができるようになり、ユーザの視点に立ってシステムに関わることができるようになります。
コミュニケーション能力
ユーザが抱える課題や要望を汲み取り、的確にシステムに反映させる能力が必要です。
ITの知識をもっていない相手や、現場の実務者と関わることがあるため、柔軟性のある考え方やコミュニケーションの取り方が重要になります。
まとめ
業務系エンジニアの仕事内容や必要となるスキル・知識について解説しました。
業務系エンジニアは基幹業務の知識を備えている点に強みがあります。
あらゆる業界で需要が高まっていることもあり、今後も長く活躍できる職種です。